クライミングホールドの強度と手触り



一昔前までは、クライミングホールドといえば、
両手で数えれるくらいのメーカーさんしかなかったものですが
最近では、ボルダリングブームもあり、非常に多くのメーカーさんが誕生し
さまざまな種類のクライミングホールドが出てきました。


どんなアイテムを選べばいいのかよくわからないという方も多いでしょう。
そんな方への判断基準として、絶対に外してはいけないのが



強度と手触り です。


この2つを、おろそかにすると事故につながるため
最低限この2つのポイントだけはチェックするようにしてください。







強度について

クライミングホールドには、
クライミング時や、落下時などでは、
通常の乗ったり掴んだりしている時以上に負荷がかかります。


メーカーによっては、耐久度テストを行っていないものを販売されていることも多々ありますので注意です。
商品の販売ページに、耐久テストについて言及されていない場合は、問い合わせなどして 聞いてみることをおすすめいたします。


「強度」がすぐにわかるポイントが、「ポリウレタン樹脂製」か「プラスチック樹脂製」かです。
クライミングホールドの強度を出すためには、「ポリウレタン樹脂製」であることが好ましく
国際大会などで使用されるものは、ほとんどが「ポリウレタン樹脂製」です。
ただ、最近では「ポリウレタン樹脂製」と表記してはいるが
割合が低く、十分な耐久度を保てていない
メーカーもあるため、耐久度テストの内容をチェックするのは重要です。



「プラスチック樹脂製」は、「ポリウレタン樹脂製」と比べると非常に安価で手に入ります。
値段が安いため、どうしても惹かれるかとは思いますが、あくまで
プラスチック製のため、クライミングを楽しむには安全とは言い切れません。
クライミングは、常に落下事故が起こる可能性を秘めたスポーツであり、遊びです。
「遊ぶのは子供だけなので、安いものでいいです」と考える方もいらっしゃるかと思いますが
初心者や、お子様こそ、より安全な道具で遊ぶできだと思います。

バンジージャンプをするときに、どこで作られたかもわからない
安いロープでもいいやと考える人はいないでしょう。




手触りについて

クライミングホールドの質を考えると「手触り」も重要な要因となります。
クライミングを楽しまれる方であればわかるかと思いますが、
クライミング中は、かなり手汗が出るものです。
クライミングチョークなどを利用して、手汗によるスリップを防ぐことは普通ですが
クライミングホールド自体も滑りにくい工夫がされていることが多いです。
表面が少しザラッとしているように加工されているのが一般的です。
このザラッと感があるとないとでは大違いで
ザラッと感があるのは本物
ザラッと感がないのは偽物
と言っても過言ではないくらいです。
ただ、わざと表面をツルツルにしている商品もあるため言い過ぎだったかもしれません、、、、

とにかく、表面のザラッと感の加工がされていない
安価な商品が非常に増えてきたので、ひとつ警鐘を鳴らしたかった次第で、、、

このザラっと感は、残念ながら
「プラスチック製」のクライミングホールドにはなく
手触りという観点からしてもおすすめはできません。




結論としては、
クライミングホールドは
「ポリウレタン樹脂製」
「ザラっとした表面加工」がされているのがグッドです。


ホールド屋では、全てのクライミングホールドにちゃんとザラっと感があり
耐久テストが行われた商品しか扱っていませんのでご安心ください。